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病院概要

院長挨拶

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済生会熊本病院 院長 中尾 浩一

済生会熊本病院 院長

中尾 浩一

先進と、頼もしさと、ぬくもりと。

 恩賜財団済生会は、1911年(明治44年)、「生活が苦しく、医療を受けられずにいる人々を救済するように」と、明治天皇が発出された「済生勅語」を創立の起源としています。日本最大の社会福祉法人であり、約64,000人の職員が40都道府県で、医療・保健・福祉活動を展開しています。現在、第6代総裁に秋篠宮皇嗣殿下を戴き、第14代全国会長に潮谷義子氏(元:熊本県知事)をお迎えしており、今年、創立113周年を迎えます。

 今日、全国の済生会はその活動の目標として、1)生活困窮者支援の積極的推進、2)最新の医療による地域への貢献、3)切れ目ない医療と福祉の提供を掲げています。1935年(昭和10年)設立の私たち熊本病院も、この目標に準じ、「医療を通じて地域社会に貢献します~質の高い医療を済生のこころとともに~」との理念を掲げ、活動の基本方針として、「救急医療」、「高度医療」、「予防医療」、「地域連携」、「人材育成」の5つを定めています。

 人工知能やロボット手術、がんゲノム解析など、近年の医療技術の進歩には目覚ましいものがあります。一方で、人口構造の変化、少子高齢化と働き手の不足は、私たちの医療提供体制に大きな変更を迫っています。折しも国による「第8次医療計画」がスタートし、社会のデジタル化が急速に進む中にあって、伝統的な医療の価値観にも変化がもたらされようとしています。私たちが乗り越えるべき課題は枚挙に暇がありませんが、当地熊本の皆様に良質かつ適切な医療を途切れることなく提供できるよう努めて参りたいと思います。

 私たちの誰しもが、突然に誰かの助けを必要とする弱い立場になりうる不確実で不透明な時代に、当院ならではの「先進さと、頼もしさと、ぬくもりと」で、人々の命と暮らしに向き合い、手を差し伸べることは、私たち済生会人の使命です。病、老い、障がい、そして境遇に悩むすべてのひとを支えたい。私たちはそう願って、地域社会に寄り添い続けます。

2024年(令和6年)4月